2012-01-01から1年間の記事一覧

記憶の京都2 樽屋

歯科医の記憶に始まって、少年期の記憶を絵と文章で再生しているが、こういう昔語りはもっと老け込んでからやろうと考えていた。 けれど、こんなに荒っぽい描き方、書き方でも相当に時間と労力を使う。これより上質なものを作る事が出来るかどうか、どれだけ…

記憶の中の京都

龍谷大学大宮学舎の前は広場になっていて正面の大きな門の向こう側には西本願寺の広大な書院があり、右手には国宝唐門、さらに右奥の壁の向こうに飛雲閣がある。 これら日本建築群に対峙して左手には龍谷大の洋風建築があるという不思議な空間なのだが、主に…

小さな小さな靴屋さん

龍谷大学の始業はカランコロンという可愛い鐘の音が告げていた。守衛さんが部屋の中から紐を引くと、柱の上に置かれた鐘が鳴る。小さな守衛室(今では重要文化財になっている。)の向い側に大きな銀杏の木があって、その太い幹にへばりついて、宮殿を守る衛兵…

らせん階段

きのう分子標的薬の点滴があり、いつものように気分一新、めっちゃ元気になる。 特にこの薬に効果があるというよりもその時期になっているのだという説明だが、この激変は何だ? 白血球が2000以下から三倍以上に急増することと関係があるのかもしれない。 と…

病院ー歯科

引き続き後ろ向きモードなので前回の続きを。 歯科で印象に残っているもう一軒は京都駅前の雑居ビルに入っていた骨董的な医院。 これはまず絵に描いてみた。 イラチなもので乱筆御免でございます。 もう見ただけで震え上がるようなサディスティックな研磨機…

病院

最近は何処の病院も綺麗になって、それはそれで結構なことなのだが、旧世代の人間にとっては余りにもクリーンで平板な空間には違和感を持つ。 日赤原爆病院は新旧の建物がミックスしているので、あちこちに昭和末期のかけらが残っているが、戦後の安普請とい…

受容の日々

この数日、ちょっとペシミスティックな気分。 友人が京都から訪ねて来てくれたり、街にご馳走を食べに出たり、孫と郊外を散策したりと優雅に暮らしていて、空は晴れ渡り、金木犀が香って最高の季節なのに、リアリティが乏しく影が薄くなって行くような気分に…

タオル帽

久々の近況報告です。 5回目に入って、ほとんど同じパターンを辿っていることがわかってきた。 いろいろ出てくる1週目を何とかやり過ごそうとしてしております。 やはり孫の子守、これが一番の処方箋ですな。 そして食事。これも献立がピタリと合ってしっ…

さて、次は

ひとまず、このザガールとメディテのお話はここまでに。 前半は明暗を強調した画面で、後半は明るめの写真に手描き画像を合成してみた。 僕の好みはもちろん前半だけど、後半ではGIFアニメーション独特のドットがグラフィック効果になっている。こちらもいろ…

物語LAST

岸辺にザガールが立っていた。メディテの後を追って、朽ち果てた神殿を抜け出し、 この海にたどりついたのだ。 ザガールもまた、音と光に包まれ、圧倒されていた。 旅に出て、素肌で世界に触れる。 数え切れない未知なるものに出会い、心は大きく拡がって、 …

物語5

波音が遠くから聞こえてきた。 平原の砂嵐のようにツブツブした音の塊が、ゆったりした呼吸のように メディテに向かって流れてくる。 海は柔らかく、暖かくメディテの脚を包んだ。 寄せては返す波が色彩となって感じられる。

物語4

オレンジの木は、海が近くなったことを知らせているのだろうか。 眠りの中で、メディテは「あたま」と語り合う。 「海って、どんなものなのですか?」 「海はアナトリアの平原よりも遙かに広くて、大地は海に囲まれている。」 「すべての生命は海から生まれ…

物語3

太陽が沈む方角を目指して、メディテは旅に出た。 肌を刺す陽光を頼りに何日も歩き続ける。 疲れ果てながらも、見えない眼の奥に メディテは海を感じていた。

物語2

「これは神様からのお告げに違いない。その言葉を聞き取らなければ・・」 ザガールはメッセージを読み取ろうと知恵を絞ったが、何も聞こえてこない。 そして光はしだいに弱くなっていった。 ザガールは「あたま」を台座に据えて、朝夕の祈りを捧げていた。 …

物語

コマ撮りの舞台を部屋にセットして、かなり窮屈なことになっている。 動きの再現にこだわっていると余生が終わりそうなので、とりあえずストーリーとシーンを考える。 映像よりも絵本仕立てにするほうが現実的だろうな。 踊る神官は「ゆったり」していないが…

良い天気だな

陽光するどく射し込む朝、スカッと晴れている。 女房が焼いたオリーブ入りの丸パン、野菜ジュース、果物、サラダそしてたっぷりの薬で満腹。 食卓の丸テーブルのアジャスターを修理して、滑らせて移動しやすいように特殊シートを貼る。 こういうことは10年前…

登頂!

台風一過。期待したほどの天気ではないがデスクワークばかりではいけないのでいつもの火山へ。 朝から体調がいいので、行けるところまでという感じで登っていたら尾根の展望岩場まで登れた。 眼下に職場が見える。ちょうど実習が終わった時間だ。いろいろ気…

アナトリアの犬

というような題でストーリーを考えている。いやシーンというべきか。そんなに長いものは作れないからなあ。 このGIFアニメーションはファイルサイズの制約上、コマを3分の1ほどに減らしているから、かえって気にならないが、オリジナルの動きはギクシャクし…

子守

子守を仰せつかり、朝から夕方まで孫と過ごす。 どうせ暇だろうとノートや本など持っていくが、走り回って目が離せないし、寝ていてもボオッと顔を見ていたりで、それは無駄になった。 女房が昼の買い物に出てる時に孫が目を覚ます。当然のごとく号泣。見れ…

夏の終わり

4時間以上かかる点滴の後、元宇品の海岸を散策。火曜日のこと。 昨日は火山を軽く歩き、今日は権現山を30分ほど。 光は強烈だが風は涼しく、ヒグラシがやっとこさという感じで鳴いている。 まだもうひとつだが、健康イメージを先行させておきたい。 先日…

できるかな? ストップモーション

この1週間ほどコマ撮り撮影用の人形を作っている。 後期の授業課題に対応して、百均などで入手できる素材のチェックが目的だ。 俺の住む地域には画材店はおろか文具店すら一軒も無い。 ホームセンターや百均は2店ずつあって、ここで使った粘土、針金、工具…

宇山DNA

徐々に回復している。 朝、車で日赤への往復がとても軽かったから、調子づいて見ておきたかった福富での「宇山DNA」に出かけた。 往復ともハンドルを握って、今日一日で100km以上は走っただろう。 穏やかな天候だったし、交通量の少ない山中でストレスが…

軽さ

夕方、久々にいつものコースを散歩したら、すっかり様変わりしていた。 病院で婆さんから「髪はまだまだ抜けますか」と尋ねられた。俺のハゲぶりに大先輩と思われたようだ。 「わたしゃ、こんなんで」と婆さんがニット帽を上げるとわずかに白髪が残っている…

ともかく作ることです。

昨日から、効き出したというか不快感が増大してきて、爽やかなお天気を楽しめない。 これではいかんと、素材研究のために百均で粘土など買ってきて遊んだ。 「石粉ねんど」を初めて使ってみたけど、なかなかに優れもの。 発泡スチロールや木材の上にも付きや…

食べる喜び

副作用のむかつきが強くて食欲が減退していたので、「ひらきや」さんに昼食を予約。 一月ぶりというか毎月来ている。 蒸し暑い夏の終わりらしく、バリ島の午後みたいな空気が漂っている。あとから聞いた話では広い庭の手入れはかなりの重労働だそうだ。 ふら…

振り返る?

この動画の背景に、ゆったりと蒸気機関車が走っていたら、画面はしっくりと落ち着いて郷愁を誘うシーンになるのだろうけど、そこまで過去に浸る気はしない。 書き留めておきたい昔のことが沢山あるのだが、それを振り返る自分の立ち位置が定まらないからだろ…

また始まる

後期が始まる。 僕に代わって新コースの実習を担当してくれる講師の方々との打ち合わせ会があり、6人で3時間近くにわたって検討を進めた。 復職したような気分で活発な対応ができたが、その後はかなり消耗していた。 翌日、やり残したことがあって再び行って…

こんな気分

そんなに暗く落ち込んでいるのではないですが、こういうものがしっくりくる気分。 夏の疲れですね。ゆっくり眠ろう。

次は木炭で

木炭もいい味が出ます。 一枚の紙に少し描いてはスキャンするのでスキャナーは真っ黒になってしまう。 細部は鉛筆も併用した。 短気な俺でも何かできそうな気がしてくる。 やっぱり動くことって楽しい。 夜、坂を下った所の菅原神社の神楽をちょこっとだけ見…

ということで、早速に

昨日の印象が薄れないうちに、コンテを使って描いてみた。 粗雑で曖昧なドローイングでも、動くとそれなりの形に見えてくるものだ。 夢のように漠然とした表現には向いているな。 午後はリドリー・スコットの新作「プロメテウス」を見た。 タイトルとキャッ…