らせん階段

きのう分子標的薬の点滴があり、いつものように気分一新、めっちゃ元気になる。
特にこの薬に効果があるというよりもその時期になっているのだという説明だが、この激変は何だ?
白血球が2000以下から三倍以上に急増することと関係があるのかもしれない。

ということで、一変して前向きになったのだが、先日の資料探しで見た京都市電の写真HPを見ていると実家近くの七条大宮の画像の背後に、龍谷大学にあった塔の先端が写っていて、「おうおう」と心躍るものがあったからザザッとスケッチしてみた。
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龍谷大学大宮学舎は重要文化財の塊で映画テレビでもよく出てくるからここで紹介するまでもないが、その昔はとても小さな大学で奥の方には円筒形の塔屋がついた校舎があった。(今は新しい校舎が建っている。)

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その建物は何故かいつも人影がなくて、螺旋階段を登ると屋上に出られた。
(このスケッチの倍ぐらいは階段の幅が広かったかな?中心は吹き抜けでなかったかもしれない。)
この建築の円筒部分は階段しかなくて、小さな本館とのバランスを考えるとずいぶん非効率な設計だ。
「とにかく螺旋階段を作りたい!」という一心だったのか。
すべての学校に螺旋階段を作るべきだと、ぼくも思う。
螺旋を描きながら上昇するイメージが学童期には必要だ。

イメージ 3
屋上からは眼下に西本願寺の全景が、遠くは西の愛宕山から北山の連山、比良から比叡山大文字山から東山と、京都盆地を囲む山々が一望できた。
この季節だと黄色い銀杏が山紫水明に映えてサイコーだったなあ。
右手から巨大な御影堂など、手前右は桃山城から移築された秀吉の遺構で国宝が一杯ある。
中央奥には大きな庭園があるが最近は公開されていないようだ。その左は門主のお屋敷。
中央手前が幼稚園で、その左手にチベット風の趣がある大学図書館。ここの屋上からの眺望も素晴らしかった。
フィレンツェを丘の上から眺めたときに、この光景を思い出した。
街中には螺旋階段も沢山あったし、なるほど京都の姉妹都市なんだなと納得だった。

こうやって近所のガキを野放図に遊ばせてくれた龍谷大学にはとても感謝している。
この周辺の逸話を語り出すとキリがないほどだが、この勢いで連載してみるかな。