2010-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ケントリッジ

雨が降り続く。 ムクドリが南天の実を食べつくしてしまった。 ヴィヴァルディを聴きながら、机の前の窓から鳥の姿を眺めている。 5枚組みのボックスセットを一気に聴くなんて、近代のクラシック音楽では不可能だ。 どうしてあんなに「難しいもの」になって…

Fixer

イタリアでの躁状態の反動でボンヤリした毎日が続き、新学期の準備にも手がつけられずにいる。 不要な書類をシュレッダーにかけたり、ちょっと部屋の模様替えをしたり、会議の合間に居眠りしたり(間じゃなくって合間ですよ)、緊張感の無い生活。 そんな或…

5周年で・・・

このBLOGが5周年を迎えた。 何かコメントでも出さねばと考えていたところ、YAHOOの設定が変更されて古いパソコンからは操作できなくなってしまった。そこでいろんなバージョンアップを一気に進めたら作動しなくなり、システムの入れ替えやHDのフォーマット…

アッシジ

僕は京都に生まれ育ったことが自分の大きなプライドになっているが、それを嫌味に感じる人もいるだろう。僕だって「東京、東京」と言う奴がいたら屁でもかましてやろうかと思ったりする。どこかに優劣の感覚があるからだろう。 今回知ったことだけど、日本で…

遺跡と猫

フィレンツェ中心部からバスで20分ほど走った丘の上にローマ時代の小さな野外劇場と温泉の遺跡がある。フェーゾレというその地域はルネサンス期から富裕層の別荘になっていた。 暖かな好天の午後、その遺跡で遠くの山並みやオリーブの木々を眺めていると、…

トロンプルイユ?アバターもぶっ飛ぶ3次元

ローマの本屋には「トロンプルイユの描き方」みたいな本が幾つもあって、この手の絵の人気があるようだが、中身は何ということはない唯の油絵の描き方である。まあ、ルネサンス以降の絵画はすべてトロンプルイユと言えないこともないのだが、座標変換ぐらい…

カラバッジョ

西洋画専攻だったから興味はあるけれど、脂っぽく黒ずんだ線香臭い油絵ばかり見ていると、どうでもいいという気分になるものだ。しかし、カラバッジョの絵はどれも新作映画の1シーンのように鮮烈で、強い光が当たっているというか、TV画面のように発光し…

モザイク

北イタリアには魅力的な街がたくさんあって、メインとなるミラノ、ヴェネチア、フィレンツェの途中で何処に立ち寄るかと旅人は頭を悩ませるのですが、我々は美術研修を看板にしているので、モザイクの宝庫ラヴェンナを毎回選択しています。 モザイクは石、ガ…

傾く街、沈む街

3度目のイタリアだけどベネチアは初めてだ。 これほどうんざりするほどの写真、映像で紹介されていても、実際に歩いてみると(当然のことだけど)ぜんぜん違う。仮想現実というけれど、現実感は人によって違うし、周囲は人ごみ、騒音などであまりに何でもな…

裸体

子どものころ、近所の消防署の前に裸体の青年像が立てられ、腰の部分が薄手のパンツをはいたように処理されていたのが何ともおかしかった。日本で見る裸体彫刻はほとんどが女性だが、存在すること自体が「間違っている」と感じられるし、役所には少なからぬ…

3月7日

帰ってまいりました、昨夜イタリアから。 きょうは荷物やデジカメのファイルの整理、気になったことのWeb探索などして一日を過ごし、33回目の結婚記念日と59回目の誕生日を祝う。 自分のためにも旅行の印象をまとめておきたいが、他人の旅行話はあまりお…