3月7日

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帰ってまいりました、昨夜イタリアから。
きょうは荷物やデジカメのファイルの整理、気になったことのWeb探索などして一日を過ごし、33回目の結婚記念日と59回目の誕生日を祝う。

自分のためにも旅行の印象をまとめておきたいが、他人の旅行話はあまりおもしろいものではないので、お許しを。
まずはこれ。
ルネサンスそのままがそっくり残るフィレンツェのど真ん中に出現したアキハバラ
写真を所望したらいっぱいポーズを取ってくれた。
日本のポップカルチャーが好きだという。女の子の一人は日本に行ったとか。いろいろ話してくれる。
(イタリアでも英語を話す人がぐぐっと多くなってます。)とことん明るく開放的でさすがイタリア。

まあ、あんなところでイジイジと内向してはいられないだろうけどね。
あれほどどっさりと世界史に輝く文化遺産が残っている環境というのは、かえって創造的な仕事にはプラスにならないと思う。
歴史の流れを見ると、帝国が周囲の蛮族に滅ぼされ、主導権をとった蛮族が貴族化して柔になり、周縁の蛮族が・・・というパターンが繰り返されている。
文化においても野生と雅び、粗野と洗練は対立、受容、洗練、軟弱、枯渇という過程を経て入れ替わる。
人間と同じですね。
その対立の火花が散るところがクリエイティブな場だから、片方が強すぎるのはよろしくない。
結婚だってそうです。似たものより違うほうが良い。我々夫婦がそうですが、二人の生活がうまく行くというより結果が(結婚の結果は子どもだとして)良くなる。お陰さまで。

このフィレンツェの対極は飛行機から見下ろすシベリアの何千キロと続く原野だろう。
ヨーロッパ便に乗るたびにこの原野で生きる人のことを想像する。
至高の創造を世界に提示するイタリアと、絶望的な不毛の原野。どちらも大切なんだけど、時速1000kmの機内でさえ耐え難い。何も言えません。