2012-11-01から1ヶ月間の記事一覧

記憶 鉄道

鉄道に関することなら山のように話題がある。鉄道ファンは誰でもそうなのだろうけど。 何しろ家から京都駅までは徒歩15分 鉄道の周辺設備や保線区までは10分足らずだったから、ほとんどの時間、ひとりで鉄道を眺めていた。 近所の子供達とワイワイ遊んだとい…

落葉 コシアブラ

一ヶ月ぶりに火山に登った。 300mぐらいの標高で引き返したのだが、往復一時間の快い散歩になった。 去年、今年と4月にはコシアブラを山で採り、スパゲッティやテンプラでおいしく食べた。 あの新芽が30cm以上に大きくなって落葉している。 日差しがあっ…

ご来場、ありがとうございました。

OBSCURAに多数のご来場、有り難うございました。 今回のメインはゲストのお二人だったので、やっとこさ参加のワタクシは脇で小さくなっていたのですが、芳名録を見ると圧倒的に僕の知り合いが多くて、ビックリ。会場には一日しか居れなかったので申し訳あり…

記憶の京都7 絵表所

狭い通りを挟んで我が家の向かい側に、堅固な作りの二階建て町屋があり、その表札には「絵表所」とあった。 時折、ガハハハという太い笑い声が聞こえていたが、人の出入りも少なく、何をしているところなのかさっぱり解らなかったが、母の話ではここに通って…

記憶 絵

明日から展示が始まる。 搬入の後、ギャラリーの向かいにある図書館に入ったら、ずらりと並んだ絵本が目に止まった。 こういう形も良いものだなあと、浮気性がまた頭をもたげる。 オブスクラ展はもう6回目になるが、その間、ずっと絵画作品は発表していない…

記憶の京都7

家から10分少々歩くと東寺がある。 今では国宝が最も多い寺として参拝客が絶えることがないが、昔は荒れ果て、荒涼とした雰囲気の寺だった。 その頃は東寺だけでなく、ほとんどの寺がそんな状態だったはずだ。 一番近かった西本願寺は強い講組織に支えられて…

やります!OBSCURA6

オブスクラ6今年もやります.いつものところで、いつものように、いつもと違う試みをいつもの方と、またいつもではない方とご一緒に。展示:11月22日(木)~25日(日) 11:00-19:00ライブ:11月24日(土)18:00/ 25日(日)16:…

記憶の京都6 道

6回目の治療が始まり、ガクッと体力が落ちているので、ザザッと早描きで。 自分がこういう世界を知っている事に今更ながら驚かされる。 ちんどん屋、虚無僧、托鉢、牛車、肥汲み、大原女・・・・ 50年後、車に乗って巨大スーパーに買い物に行ったことが、信…

記憶の京都5 家

前回のイラストの右下に、ちょこっと描いた我が家の外観は、竹囲いの貧相なものだった。虫食いの穴から白い粉が落ちて、ポロポロと崩れていくのが恥ずかしかったな。 内側も相当にボロかった。 なにしろ新撰組の下級武士の長屋だったというから少なくとも9…

記憶の京都4 あわしまさん

粟島堂という女人守護、人形供養で知られる寺が近所に在る。戦前には遊郭があった島原の女郎衆が、家の前を通ってお参りに行く姿が哀れであったという母の話を何度も聞いている。 着崩れた厚化粧の女たちの姿を想像したのは、もちろん成長したのちのことだ。…