ここは出町柳だから街中だけど、こんな風景がある。
出町には安くて美味しい唐揚げ店があるから必ずといって良いほど足を運んでいる。
京都に住んでもいいなと思うけど、実家周辺は住宅地という環境ではなくなってしまった。しかし月に一度という別荘感覚はいい刺激になっている。
それはともかくも、今回は富岡鉄斎の展示も見た。
向かいの美術館では村上隆が派手にやってるが俺の趣味ではない。
雪舟の流れでもあるが、昔から「万巻の書を読み、千里の道を行く」を銘としていたことが気になっていて、硬派の明治人をイメージしていた人である。
実際は柔の人で、なぜ鉄斎なんて硬い名前にしただろう?
京都の旧家の「ええとこのぼん」である。京都生まれの著名人に多いタイプだが、基本が道楽だから、鋭く切り裂くとか氷結する断崖を登るような厳しい表現ではない。
こういうものを好ましく感じるなんて若い頃には考えられなかったことだ。
歳を重ねて、無駄な努力の不毛と悲劇を見てきた。
自分の星に従って無理せずに生きる。努力は資本主義の罠だ。
でも人類がやってきたことは、「無駄な努力の悲喜劇」なのかもしれない。
今日もテニスで無駄に走り回ってきたのだけれど・・・・