2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

美醜

広島観光キャンペーン・フォトコンテストというものを見た。 桜や夕日という「きれいな」ものに縁がない俺には絶対に撮れないものばかりだ。 根性がひねくれているから、宮島でも素直に観光的な写真よりもDarksideな方に眼が向くだろうな。 というようなこと…

ポスター

昨年に続いて美術科のポスターを担当している。 印刷の実際を体験したいということもあるので いつも新しい試みを企画するのだが、今回は最も印刷で難しいブルーに挑戦している。 光の3原色で表示されるディスプレイで作成したものが、印刷では絵の具の混合…

印刷工場

卒業制作の図録を自分たちで制作しようという専攻科の授業の一環として、印刷工場を見学した。 紙屋町から中広まで20分。30分はかかるかと想定していたが、若い人は足が速い。 今年の専攻科生はなかなかシャキッとしていて頼もしいぞ。 デザイン制作室か…

中四国

中四国の図書館会議というもので、会場は海に面した現代建築の集合体の一角である。 外見に似合わず室内は平凡で、会議の内容も相当に眠いものであったが、どこの大学でも同じような「困ったこと」が起きていることがわかったことは成果だったかもしれない。…

高松

出張で高松へ。 大荒れの天候になるという予報を聞いてジャケットを分厚いコールテンに。ジーンズに帽子も被る。 高速バスが瀬戸大橋に差し掛かったときあたりから風が強くなり、大きく揺れながら橋上を走る。 眼下に白波の立つ海が見えて、かなり恐ろしい体…

火事

やっと晴れたら、すごい強風。 それでも最後の桜が目当てなのか、街には車が多かった。 そんな中をテニスの帰りに自転車で走っていたら、あちこちから消防車のサイレン。 安川の向こうから煙が流れてくる。 なんとクロガネモチの大樹で知られる正伝寺が燃え…

瞬間

自分が見たものを印象どおりに写し撮る。 それが写真の目標であって、シャッターを押したら写っていたというのではいかん。 また、写真を撮るのに夢中になって実物を見ていないようでは本末転倒だ。 なんてことを学生に説教したくなるけれど、こうして現像な…

コンタクト・プリント

やっと暇ができたので一気にフィルムを現像。 それを6つ切り印画紙にセットしてコンタクトプリント(密着焼き)を作る。 これとネガフィルムを一緒に保存しておけば、容易に画像を探して取り出せる。 このシステムはデジカメのソフトにも応用されているが,…

色の伝達

卒業制作の図録を、授業の中で学生に作ってもらおうとしている。 そこで印刷所の基準に合わせたカラープロファイルを読み込んで、画面の色と刷り上がりが一致するようにモニターの色を統一したいと、俺じゃなくって授業担当のMさんが考えた。 とても大事な…

黄砂

空が重く感じられるほどの黄砂。 強い風のなかでのテニスの後、せせらぎ公園の木立のシルエットに眼を止める。 温度が高いのに全く暖かく思えない。 中国の旅行中はずっとこの空だった。 写真を撮るときに、柳の新芽や桜を引き立てる背景としては悪くない。 …

枝垂れ桜

広島に戻って1週間が経ち、新学期にたくさんの学生を迎えて、実習室の整備などで肉体労働を続けていた。 やっと旅行ボケも回復したようだ。 桜もようやく咲き始めた。この予報も当たらなかったが、天気だけでなく政治経済でも商売でも、あらゆる面で「予測…

OLD

古色蒼然とした町並みで、「絵になる構図」を探していると既にそこには一眼レフを構えたオッサンが三脚を立てている。 おそらく写真雑誌などで紹介されたシーンの再現を狙っているのだろう。 アホ臭くなるような構造だが、絵画でも写真でも「技術を磨く」「…

差異

旅から帰ると、その余韻と疲れで数日は呆然としているものだ。 そして毎日、目にしているもの=現実が無数の可能性の偶然的なひとつでしかないことを感じる。 全く違った人生を自分は送っていたかもしれない。 そんな想像をするのは精神の健康に良い。 現在…

蘇州

蘇州夜曲という戦前のヒット曲、あるいは東洋のベニスという形容から、鄙びた古風な町をイメージしていたけれども、実体は巨大な現代都市であった。 江南地区は最も肥沃で豊かな地方なのだろうが、ここではひとつとして裏寂しい田舎町はない。 いずれも数百…