OLD

古色蒼然とした町並みで、「絵になる構図」を探していると既にそこには一眼レフを構えたオッサンが三脚を立てている。
おそらく写真雑誌などで紹介されたシーンの再現を狙っているのだろう。
アホ臭くなるような構造だが、絵画でも写真でも「技術を磨く」「指導を受ける」というのはこのような模倣を繰り返すことだ。
若者はこのような指導を喜ばない。
美術大学でほとんど教育がなされていない事実の背景だ。
確かに何も教えてもらえなかったが、それには何の不満もない。
(先生にはたっぷりとコンパで奢ってもらった。卒業時には適当な職を見つけてもらえたし)

でもやっぱり古い町並みにカメラが向く。
歳をとったのかなあ。(顔を見ればわかることだけど)
ノスタルジーだけでもないのだが・・・
若い人はどうなのか。

今回はド迫力の破壊的建設に包囲された名所巡りとなってしまったので、マニュアルカメラとモノクロフィルムの用意が役に立った。
レンズは55mmのマイクロと28mm広角を持っていったが、いずれも絞りを小さくしておけばピントを合わせる必要もないので、パッと興味を引いたものに向けてシャッターを切ることが出来た。
300枚は撮ったろうか。

これから現像しなくてはならない。
その点ではデジカメは便利なもの、今回のピックアップ写真をたっぷり見てやろうかという方がおられましたら、次のページをご覧ください。
http://photos.yahoo.co.jp/ph/horio51/lst?.dir=/f60e&.src=ph&.order=&.view=t&.done=http%3a//photos.yahoo.co.jp/