今年も奈良京都美術史研修へ

毎年ほとんど変化のない日程とコースだが、この旅行だけは飽きることがない。
例えば室生寺の仏一つだけでも、三十三間堂の(千体もある!)仏像一つでも長い時間の鑑賞が必要な内容があるので、何度見ても驚きと発見がある。
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仏像だけでなく、寺院やその周囲の風景も奥深いものだから写真を撮る楽しさも大きい。
(この飛鳥寺と大仏殿だけは「どうぞご自由にお撮りください」です。)
天気予報はずっと雨で土日の二日間は激しく降るとなっていたので、靴も予備を用意していたのだが、際どく擦り抜けてひどい目に会うことはなく、却って涼しく楽に歩き回れた。
それに緑もいっそう美しくなるし。

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法華堂

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古寺というと古色蒼然として朽ち果てたような世界をイメージするけど、今回は復元された極彩色も良いものだなと感じた。
何かが自分の中で変わりつつある。
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女房も同行。バス1台をチャーターするからある程度の人数が揃わないと学生の負担が大きくなる。
それを補助するという名目で他学科の教員と特別枠の参加だったけど、女房はすごく喜んでいた。
写真は奈良国立博物館前。
猿沢池に面するホテルから夜のライトアップを見ながら散策するのが定例なのだが、突然の激しい雨で中止になった。でも1時間ほどすると小降りになったので二人だけでちょっと出てみた。
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南大門の仁王様。
昼間は焦げ茶色でひっそり収まっている巨像が照明を浴びると大理石のように白くなって、ググッと前に出てくる。
ローマの彫刻群もぶっ飛ぶほどの迫力。日本文化にはこんなダイナミズムもある。凄い!
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池に映る東大寺
ライトアップやプロジェクションが盛んだが、やはりこれぐらいのモノになると比較にならない迫力だ。
この夜は音楽イベントがあったようで突然の降雨で大変だったみたい。
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今回はいつもより1週間早かった。すると萩や彼岸花など毎年見ていた花々が開いていない。
季節の花はカレンダーになるほど定期に咲くものなのだな。