Where Culture Meets Nature

イメージ 1
仏様を拝みに行くかなと思い立って千本釈迦堂を提案したら「仏様は東京に行って不在ですよ」と女房。
そういえば大報恩寺展と題されて混乱したことを思い出した。
それじゃあ近くの東寺でいかめしい仏像を見るかと二人でブラブラ歩いていたら、先日、叔母さんの葬儀があった龍岸寺の門が開いている。
本堂の前に大きな涅槃図が掛けられ、その前に剥製や骨格標本が並べられて「何だ、これは?」
イメージ 2

イメージ 3
幾つかの自然史博物館が地域連携というか普及活動のような趣旨で開いているものだと、説明してくれて、昨夜は国立博物館の館長の講演があったという。
この夏にも学生を連れて訪れた上野の国立博物館は今俺が一番好きなところだ。
イメージ 4
これはアートじゃないですか、奇想天外で奥の狼なんかすごく立派。
これは孫にも見せたい。博物好きな次男一家に紹介してやろう。

本堂には立派な仏様が安置されていて、ここで送られた叔母さんを偲んで手を合わせる。


イメージ 6
虎の前で一休さんのコスプレができる。ちょっとやり過ぎじゃないかとも思うが、虎と2ショットなんて滅多に無い機会だからパチリ。

イメージ 5
この寺の正面は俺が通っていた中学の裏門。ほどよく錆びてマーク・ロスコみたいだ。
校内から見るこの寺は陰気で閉鎖的、はっきり言って嫌な感じだったのだが、若い住職になってずいぶん変化している。
じっくり展示を見て堪能したので向かいの梅小路公園をゆっくり散歩して帰路につく。

イメージ 7
黒門通りで「とんかつ一番」のおおきな提灯が目につき、店の前には「開店60周年」とあった。
そうそう、おれが小学校の時にこの店が出来た。はっきりと覚えている。
家から3分ぐらいのところだから入ろうなんて考えもしなかったが、ちょうど時間も昼前で、これも縁かととんかつ定食などを頂く。
狭い店内がいっぱいになるほどの客、全員おっさん。ガッツリ系のボリューム定食だ。
梅小路公園は昔、倉庫と操車場で労働者が多かったからスタミナ重視になったのだろう。
店内は本当に60年前のままでレジには80歳代のバアさんが。
「60年で初めてやけど、ずっとやってや」と声をかけた。
京都はこういう店がかなり残っている。だいたいネットでも紹介されているけど、古臭い洋食で今風に進化してないところが京都らしいね。