そうそう

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病室の姪っ子は驚くほど肌ツヤが良くて、今にも起き上がって話しだしそうだった。
しかし痛みを抑えるための麻酔薬でほとんど意識はない。
自宅で最後を迎えるために病院を出たが、わずか12時間後に息を引きとった。

西本願寺近くの菩提寺を借りて、近親の人だけの家族葬となる。
葬儀社が最小限しか関わらない静かな儀式が古いお堂で行われた。
10年前、旧竹内栖鳳邸で開かれた結婚式に参加した人達が再び集う。
危篤を知らされて駆けつけたアメリカからの参加者も3人。
我々は妹と通夜振る舞いの飲食物を伊勢丹の地下で買い揃える。
みんなで机や椅子を並べ段取り良く場を整える。
手作りの暖かな葬儀だ。
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お寺から火葬場に向かう。
車が右折したら仏具店が並ぶ通りに出る。
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車の正面は西本願寺。まだ黄色いイチョウの葉が残っている。(この道の名前は正面通りという。)
ここを右折して進むと五条通り。それを東に進むと東山。
火葬場の手前は鳥辺山。1200年前からの墓地でその向こうには清水寺が見える。
7月にもここで従兄弟を見送った。同じ肺ガンだった。


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滞在中に孫の3歳誕生日を一緒に迎えられた。
頑健な体なので4歳になると思い込んでいたが、3歳。
この孫達も通夜に参列した。長い読経の間もおとなしくしていて感心。
広島からも息子が急遽駆けつけてくれたので帰りは楽々。
ファミリーで支え合えるのはとても心強いことだが
陽気な中核人物を失った兄貴一家のこれからはハードなものになるだろうな。
一瞬で崩れる幸福。
心しておかねば。