昨日から「世界の書店を旅する」を読んでいる。内田洋子のこなれた描写のあとで翻訳ものだから硬さが気になって読み辛い。
書店にまつわる文学的連想が主であって、書店そのものの描写は希薄だ。それでネット検索しながら見る。ここでもタンジールの存在が強い。ドラクロアやマチスに与えた霊感、エキゾチックの始点。ここで物足らなかった人がマラケシュに進む。
モロッコに行っておいたのは正解だった。
うすら寒い天候なので昼食後、「心の旅路」を見る。ブツ切りで見ながら、次のストーリ ー展開を予想することを繰り返して3回目。
観客の予想(つまり期待)を裏切らず、「ほう、こう来たか」と持って行って、「まさか」という驚きも盛り込んでストーリーは展開する。
韓流ドラマはこの時代の脚本を学習しているのじゃないかな。俺の母親世代はテレビは無くて映画が娯楽のトップだったから俗っぽい表現はかなりの高みに達していただろう。映画の中のファッションは親父が仕立て屋修業をした時代のものだ。
60年代が文化革命の時代だったことが分かってくる。
きらめく光に誘い出されて、近所の山を歩く。
生気漲る、新緑。
展望の利く岩棚から灰が峰や野呂山まで見える。
90分で程よい散歩。掛かりつけ医でいつもの薬をもらって、帰宅したら6時。
焦げたチーズの香り。揚げたタラにレモンと玉ねぎのドレッシング。タコの刺身は昨日の残りか。日本酒で乾杯。