瞬間

イメージ 1

自分が見たものを印象どおりに写し撮る。
それが写真の目標であって、シャッターを押したら写っていたというのではいかん。
また、写真を撮るのに夢中になって実物を見ていないようでは本末転倒だ。

なんてことを学生に説教したくなるけれど、こうして現像などやっていると、「あれ?こんなものが写っている」という驚きの連続だ。
興味を感じたらパッと写しているから、そんなにじっくり見ていないし、瞬間が凍結しているのだから、眼で見たものとは当然違う。

上の写真では建物の新旧の対比に注目したので、右手に女性が歩いていて、中央にいる二人の男性が女性に視線を向けているなんてことは、全く意識していなかった。
でも、この映像の主役は女性だね。

下は本当に残り少なくなった昔の町並み。
プラタナスの剪定の大胆なこと。最近に切られたものだろう。
懐かしいなあ。
やっぱりこういう風景でないと安心できない。
「生きてることの意味」なんて疑問を抱かずに生きられる。