モザイク

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北イタリアには魅力的な街がたくさんあって、メインとなるミラノ、ヴェネチアフィレンツェの途中で何処に立ち寄るかと旅人は頭を悩ませるのですが、我々は美術研修を看板にしているので、モザイクの宝庫ラヴェンナを毎回選択しています。

モザイクは石、ガラスや陶の小片を寄せ集めて絵を作るので、鮮やかな色が美しく、簡潔明快な表現が快く現代人に響きます。
小学生の時には、彩色した卵の殻を砕いてモザイク画を作ったことがあるし、20年程前にはアクリルで彩色したガラスでモザイク風の小品を幾つも作っていたので馴染み深い好きな技法です。
こういう素材を使っていてもローマ人の執念というか、明暗や陰影を表現しようとしていることに興味を持ちました。
目の玉の左右で白目の色が変えられて、眼球の立体が表現されていることが画像でわかりますね?

最初に郊外にあるサンタポリナーレ・イン・クラッセ聖堂を見て、市内にある4つの聖堂を見て回ったのですが、旅行中余りにたくさんの美術品を見たので記憶がグジャグジャになっていて、それをWebで主にWikipediaなどでたどって整理しながら、これを書いております。とても便利。
サン・ヴィターレ聖堂、ガッラ・プラキディア(ガッラ・プラチーディア)廟堂、サンタポリナーレ・ヌオヴォ聖堂など詳しい説明と画像が得られますので、ご利用を。
ここでモザイクの魅力に目覚めたので、この後、訪れたフィレンツェでもサン・ジョヴァンニ洗礼堂(洗礼堂はどこも8角形をしているようですが)、ローマではクレメンテ、S.M.マッジョーレ、そしてその隣のプラッセーデ(これは素敵だった。教えてくれた高木先生ありがとう!)と、たっぷり鑑賞してきました。

とにかく色が美しい。ガッラ・プラキディア(ブルー)やプラッセーデのサン・ゼノ礼拝堂(黄金)は共に6から8畳ほどの小さなスペースで、色彩に包まれる幸福感を堪能できます。

という事で何やら美術史の授業みたいになってきましたけど、(本日の文体も行儀がいいね)基本的には朝から晩までひたすら歩き詰めて見て回るという、真面目というか貪欲な旅行だったのです。移動とホテルだけが団体ツアーで参加者は見ることに専念できるので理想の形です。
個人旅行の煩わしい所も本当は大切なのですが、日数も費用も体力もこの倍は必要になるでしょう。