子守

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子守を仰せつかり、朝から夕方まで孫と過ごす。
どうせ暇だろうとノートや本など持っていくが、走り回って目が離せないし、寝ていてもボオッと顔を見ていたりで、それは無駄になった。
女房が昼の買い物に出てる時に孫が目を覚ます。当然のごとく号泣。見ればおむつがビッショリだ。
とりあえずオムツを外してタオルで体をくるみ、抱きかかえながら替えのオムツを探す。
泣き続ける幼児をあやしていると、30年前にタイムスリップした。
女房が帰り、なついている孫は笑顔を取り戻す。衣服を交換して離乳食を食べさせる。
スプーンを噛むと梃子になって把手が鼻にあたる。この遊びを長男もやっていた。33年前に。
引っ越したばかりなのに、いま彼はフランスに行ってるみたい。何をしているのやら?

夕方に、強烈な日差しで稲穂がきらめいている田園をドライブすると眠ってしまった。
天使のような眠り姿に見とれる老夫婦は充実の時間を過ごす。
平凡な日常の有難さをしみじみと味わって、人生で一番大切なものが確認できた。