物語

コマ撮りの舞台を部屋にセットして、かなり窮屈なことになっている。
動きの再現にこだわっていると余生が終わりそうなので、とりあえずストーリーとシーンを考える。
映像よりも絵本仕立てにするほうが現実的だろうな。
踊る神官は「ゆったり」していないが、ご容赦を。
白煙は白布を加工してるが、こういうCGの誘惑を断ち切って「見立て」に徹するべきだろうか?
いろいろと悩むところだが、このWEB紙芝居、作っていてなかなか楽しい。
では、ご覧あれ

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その昔、アナトリアにボガスという神殿があった。 
建てられてから千年も経っているので、ほとんどの建物が 
崩れて、神殿というよりも廃墟に近かった。 

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その神殿を守っていたのは、ザガールという年老いた 
神官と、盲目の愛犬,メディテ。 
毎日、朝夕の 2 回、ザガールは広場に立ち、ゆっくり 
と輪を描くように踊りながら神に祈りを捧げる。 
ザガールの耳には子供の時に聴いた聖なる音楽が今も 
鳴り響いている。


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ある夕暮れのこと、いつものように祈りのダンス 
を捧げていると、突然、空を切り裂くような音と 
共に青い光が旋回しながら降りてきて、ザガール 
の足下に突き刺さった。
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舞い上がった白煙はぐるぐると回り始めて飴のよう 
に固まったかに見えたが、一瞬に水となって流れ去っ た。

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 中から現れたのは巨大な「あたま」だった。
そして「あたま」は、その中から光を放ち始めた。