美術書は何処に

通勤途上にある大型書店に、とても久々に行った。
70万冊と豪語するだけのことはあるなと品揃えを見ながら回ってみたら、美術書のコーナーがコーヒー店になっていた。 100平米はあった美術書のスペースが書棚ひとつに。
大型本で出ていたゴヤはベラスケスやグレコとミックスされた中型本になっていて、全集がとてもコンパクト化している。マンガ系は縮小していない。写真集もそこそこある。
そんな中にBanksyの英語版が目立つ。
書店の品揃えを見れば地域の文化状況がわかるものだが、学科の現状が書棚に具現化されていて胸が詰まった。
出版統計をネットで見てみると、この10年で30%減少している。特に文芸の落ち込みは著しいから美術だけの問題でもない。
一方で発行点数は大きく右肩あがりで、また絵本を中心とした児童書児童書は売り上げを伸ばしている。これはどういうことなのだろう? 
おそらく
印刷のコストダウンやDTPの普及によって出版が容易になっているのではないか。
絵本に関しては、先日ハンズの店内をぶらついていて感じたのだが、ポップアップ本がとても多くなりしかも安くなっている。手で触って楽しむものはまだまだ可能性がある。
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