家が一番いい

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卒業式。電車で市内へ。快晴で暖かい。
いつも厚手のコールテンジャケットを着て式に出ていたが、薄手のブレザーで十分だった。
初めて君が代を歌った。ご苦労様という気持ちを込めて。今なら素直に歌える。
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こういうショットも少なくなった。貴重品だ。
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式の後、卒業生の映像個展に。
ずいぶん地味な展示で意外だったが、半年前に自殺した友人(この人も教え子だった)へのレクイエムだったと帰る間際に気づいた。本人は言わなかったけど。
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2時からの卒業パーテイまでの時間つぶしにタワーレコードへ。
久々なのに何を見ても手が伸びない。
ときめきや出会いが起こる場所では無くなったことがレコード店壊滅の理由だろうけど、自分の中で欲求が起こらない、沈滞している。これは老化現象ではないか?

階段を降りて無印でコーヒーを飲む。
本棚に囲まれて座り、表紙を眺める。無印がセレクトした本だから安心できる。美術書も多い。
先日の郊外大型書店のような虚無感はない。
書籍の発行部数は半減しているが点数は倍増しているという、先日にも注目したデータどおりで、ほとんど同じだがちょっとだけ違うような本がいっぱい並んでいてもウンザリさせられるだけ。
比較検討しようとするとネット情報が便利なのでモノとの接触を経ずに選択してしまう。

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パーティ会場のホテル23階からの眺め。こんなところに暮らしていたら考え方も変わるだろうな。

足早に帰宅して、旅行の準備にとりかかる。
でも、どこかに「出かけたくない」という気持ちがあって、風呂に入ってもコタツに入っても「家は極楽だな」としみじみ感じてしまう。
子供の頃、外出から帰るなり「家が一番ええなあ」という親の言葉を聞いて、普段と違うことを体験してきて盛り上がっていた気分が壊され、不快に感じたものだが・・・そうなってる。
Airline ticket to Romantic places 
歌のそんな一節にキュンとなった時代はどこに行ったのか?
去年のベトナムも「ともかくどこかに行こう」と出かけたのだが、今年はさらに腰が重い。
変わり目なんだな。
今年の末でパスポートも10年の有効期限が切れる。
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