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病院で3時間も座っていたので、診断の後、八丁堀まで歩いた。

「肩たたき」をハンズで探すのが第一の目的で、オーソドックスな竹製をゲット。

いま授業で作っているポップアップ商品やスケッチブックなど見て回る。

天満屋ビルの電気店でパソコン関連のチェック。研究室のウィンドウズパソコンが突然に壊れて、修理か買い替えかで迷っていた。

新しいと思っていても6年経っているから寿命と考えるべきだろう。退職も近いから軽くて小さなものにしておきたいとなるとノート型だと、ネット情報から選択した。

でも実物を見ていないから不安である。15インチディスプレイやフルキーボードと書かれていて画像があっても、使用感はつかめない。店頭で展示品を触りながら、適当な大きさだったと安心。そしてネットが遥かに安価であることも確認した。

次にデジカメもチェック。さほど新たな展開はないようだ。マニュアル優先が増えていてスマホに対抗する一つの考え方か。

上の階にあがってユニクロをぐるっと回る。

マネキンだと思っていたら人間だったのでビックリ。黒人の青年がスマホを触っていて静止していたのだったが、美しい体型に見惚れた。

さらに上の階の書店へ。

久しく来ていなかったな、本屋さん。書棚から世界の動向を探ることもできるので定期的に物色しておくべきだが、学習意欲が退行している此の頃は足が遠のいている。

先日、東京で見た「コートールド展」と「風景と科学展」が本になって出ていた。展覧会と出版が一体化。そう思って書棚を見るとかなり展覧会絡みの本が多い。

アナトリアの写真集が良さそうだから、これは大学図書館で買ってもらおう。

音楽書のコーナーでは、モーツァルトベートーヴェンの出版数に注目。

そこで「ベートーヴェン捏造」を立ち読み。これは面白そう。以前に読んだ石井宏『反音楽史』を思い出す。

西欧文化の受容と劣等感のなかで、日本人が自分で価値を判断できなくなったことは俺にとっての大きな課題だ。俺も西洋画を学び、アメリカ文化に憧れたけれど、ずっと抱いている違和感。戦前の空気や江戸の名残を知っている我々世代に共通することかも。

それはともかくもベートーヴェンは価値をつくりだした。それは素晴らしいことだけど、とても暑苦しいものなので、音楽に酔いたい俺はビバルディを選ぶ。

絵画関係では見るべきものなし。とくに絵画技術の書架は量は多いがドラッグストアみたいに装丁に品がない。自分には無い「深みと洗練」を俺は芸術に期待しているのだな。