本屋で、本屋から

相国寺。暖かな陽射しを楽しみながら烏丸を北上して御所を抜けたらここに着いた。
烏丸通プラタナスはすっかり若木に植え替えられている。何故だろう?これは息子に聞いてみよう。
彼はそういう部署で働いている。
御所では宗像神社、白雲神社という小さな神社に寄り道。いつ出かけても未知な物に出会うのが京都の奥深さ。
相国寺はいつも素通りしていたが初めて中へ。若冲ゆかりの寺なので展示もしていたが、ブライスコレクション以外の物はあまり良いとは思わないのでパス。

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ここから植物園にいくつもりだったが、俺の自転車のハンドルが緩んできたので京大付近の自転車店(このあたりは自転車店がとても多い)で締めてもらい、そのついでに東山通りを北上して恵文社書店へ向かった。
この店の品揃えにはいつも感心させられる。
書店の危機と言われているが硬直と不勉強も一因ではないかと思えてくる。
もちろん学生街というこの地域や京都独特のの客層が支えているのも確かだけど、明確な店の主張に触発されることが一番の魅力だろう。
興味と関心を基準に分類した配置も良い。重複や散乱を気にせずに連想に従って並べる。
大学の図書館も見習ったら良いのだが、そうも行かない。
その事情はよくわかるのだけど、それは国会図書館に任せて、学生の世界を拡げ学習のモチベーションを高めることの徹して情報とコミュニケーションの場にして行くべきだろう。
大衆化時代への適応ができていないことは大学本体も同様だ。
長い勤務の間に何度かそんな提案もしたのだが、「かくあるべきだ」という高い理想によって否定されて来た。
教育の場ではとくに顕著なのかもしれないが、はっきり効果が見えているのに「正論」や「理想」には逆らえない。困った事ですね。それで現在の苦境を招いている。ホントに困った事だ。
恵文社では谷崎文学を漫画化した「谷崎万華鏡」を買った。
帰りの新幹線で一気に読む。マンガは凄く高いレベルに来ている。そんで学歴を調べたら11人の作者の大半が芸大卒だった。へえ~。