思い出

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母の誕生日に、京都に住む息子一家が訪ねてくれて、孫娘が歌と踊りを披露して母を喜ばせたそうだ。
スナップ映像を見ると、母が大笑いしている。
普段はそんな姿を滅多に見ないから、赤ん坊の力は偉大だ。
おれはこんなハガキ絵を送った。
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先日聞いた母の思い出話を描いた。
戦時中の買い出し。親戚のある鈴鹿の寒村まで鉄道で行って、布地を米と交換していた。
闇米は禁じられているから取り締まりがある。大根の葉をリュックに被せてカモフラージュしたが、そのころハイティーンだった母はお目こぼしに与って検挙されることはなかった。
駅で出会った男の子は買い出しのツテがないので親戚の村を紹介してあげようと、村への長く寂しい道を手をつないで歩いた。
母の嬉しそうな口調から、ほのかにロマンチックな気分になっていたことが想像される。
ということで、加佐登という駅での若い二人や家族連れ、憲兵やダフ屋など。
女性はもんぺで男は国民服だった時代。ひどいことばかりだっただろうけど、若さが輝いていた時が、やはりベストなのだ。それに京都は空襲もなかったしね。

自分が、若い日の思い出を尋ねられたら何を話すだろう?