映画の夢

夕食後、ぼけーっとしているときにインド映画を見ている。
芸術的映画だと眠れるが、こちらはおもしろすぎて目が覚める。
3時間近く(とてもじゃないが通しでは見られないよ)恋とアクション、歌と踊りの奇想天外が連続。音楽もまた素晴らしい!
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最近のハリウッドは重度の神経症的な闇に落ち込んでいるが、人口爆発で馬力のあるインドは健康だ。
美女に好かれたいという根源的単純な動機でストーリーが進行し、観衆の憧れをくすぐるシーンで満たされる。ドハずれた美女に較べ、脂ぎった中年太りの主人公に違和感を覚えるが、これはインド人の好みと説明されている。でも、これは観客(多分、ほとんどが男性だろう)が感情移入できるような配慮ではないだろうか。夢想と現実が交錯し、輪廻転生で生まれ変わり、いきなり舞台がロンドンに飛ぶというストーリーは単独で考えているとは思えない。
髪をなでつけ眉間に皺寄せて格好つけ、歌舞伎のように大見得を切る過剰演技。
巧妙なCGも多用されていているが、インド的な特質とは?などなど興味は尽きない。
俺もボリウッドダンスに挑戦してみたいが30秒も踊れないだろうな。