いよいよ

明日から治療開始なのだけど、昔のように深刻に捉えることはなく、「まあ、何とかなるのでは」という程度の扱いなので、ワタクシも全くシリアスになれない。
でも青菜に塩みたいにペシャンコになってしまうかもしれないので、今のうちに遊んでおこうと・・そんな数日のご報告。
(こういうときに仕事をしておこうという人もいるのだが、やっぱり遊び人なのだなあ)
イメージ 1
しっかりテニスをして走り回った日曜の午後はカブで林道を走る。
途中、戸山のお菓子の店でポン菓子を。いつもオマケで一品付けてくれる気前の良いところ。
峠を越えた湯来では鮎が解禁で釣り人が川の中に。
写真中段右は、日赤の診察の後に行った市内の皮膚科の待合室。薬が切れたので補給に。古臭いインテリアが素敵です。
歯医者さんにも無理を言って点検補修をお願いしたり、今月の医療費はすごいことになりそう。
でも治療が始まったら桁が違うほどになるかな?

下段は本日のサイクリング。
治療前の心臓エコー検査に呼ばれて、日赤まで自転車で。
台風一過こころよいお天気で最高の気分と言いたいところだが、あれこれとこういう事態になった流れを考えていたりで、いつもよりずいぶんとゆっくりとしたペースになる。
対岸の職場を眺めながら工兵橋、中央公園からドーム前と美しい緑が続く川沿いは、お昼のお弁当を食べる園児や働く人達で賑やかになってくる。
タカノ橋まで走ったところで喫茶店ポアブリエールへ。
イメージ 2
昔と全く変わらない。そんな店が広島にはとても少ない。
この近くに広大本部が在った頃、映画館サロンシネマとこの喫茶店を核にして古本屋などが学生街のしっとりした雰囲気を作っていた。
そのころの友人たちを思い出しながら、キッシュのランチを頂く。
店内には30年代のジャズが流れている。渋い。
検査がおわったらタワーレコードへ行こう、とレジで支払いをしたら「あっ!堀尾先生」と声がかかった。10年前の彫刻卒業生だというが、記憶にない。真面目で優秀な学生さんだったのだ。
彫刻コースが無くなることなど話す。彫刻はすごく結束の固いコースだから卒業生の連帯感は強い。
最初は無理矢理に引きこまれたみたいな状態から没入して満足するという形。
個人的には肯定したくないけど、幸せになるパターンとしては古典的な例であることは確かだ。
ということで女医さんのマッサージのように眠いエコー検査の後、パルコへ。
途中、古書店土門拳の古寺巡礼全5冊を見つける。35000円。思ったよりも高いがネットで調べるとかなり値打ちのあるものかもしれない。昔の印刷はすごい職人がいて現代よりも質は優れているからね。
そして階下の無印でビーチサンダルを。家にいたら庭に出るぐらいだから靴よりもこれでしょう。
さらに下の階で夏用のハンティング帽を物色。
以前から探していたのだが、治療の脱毛を隠すためにも今、買っておこうと言うわけだ。頭頂はとっくに無毛状態なのだけどね。麻と綿が混ざった黒を選択。早速に被って外へ。

ガラスドアを開けたときの街の熱気に夏が来たと感じる。
60年前の日本人は、明日は戦争に行かねばならないという切迫を強いられたのだが、自分なら、そんな時にもこうして街をうろつくのだろうな。
子供の時からの原点だから。
ラストはハンズを総ナメ。
てっぺんの画材売り場でまた「先生!」と声をかけられる。今度は4,5年前の卒業生でこちらは覚えていました。この学年はFacebookでしっかりつながっているので、だいたい消息はわかっている。
「何をしてるのです?」と聞かれて「美術の教師が画材売り場にいて、何か不思議か?」と言い返す。
デザイン用具など、しっかり揃えている画材店が少なくなっている。ここが唯一というものもある。
で、ペン軸とペン先を購入。
これで本日の買い物ごっこは打ち止め。

のんびりと太田川に沿って走り、身も心も軽くなって帰宅。合計30km。
CDはグッドマンは少しずれていたけどサッチモが大当たり。
さてさて、明日は早いぞ。