球場へ

イメージ 1
新しい球場へ。
駅前の福屋に車を置き、荒神市場を抜けて歩く。
この周辺は以前の紙屋町のように、お弁当や応援グッズの屋台が並んでいて、廃墟から一転、繁華街に変身している。
ワタクシもオッサンらしくビールを飲みながら球場に向かう。
チケットは友人から戴いた内野SSシート、屋根も付いているので雨も心配ない。
横浜戦なので空いているかと思いきや、週末だけあって老若男女で8分ほどの入り。一塁側はぎっしりで盛り上がっている。
球場を周回できる大通路は飲食物の店が並び、ぶらぶらと歩く人でいっぱい。けっこう高い料金なのにあまり集中して見ていないし、700円もするビールがよく売れている。消費が低迷しているなんて信じられないな。
バックネットの向こうに新幹線が見える。やたらと走っていたので時刻表で確認したら、上下戦を合わせて5分置きに運行している。こんな頻度で(ローカル線と同様か、それ以上に)「中央」とつながっている。週末だから単身赴任者がたくさん帰ってきて、車窓から球場を見て「おお、やっとるなあ」と思っていることだろう。
名古屋でも、大阪でも福岡でも、札幌でも仙台でも球場で観戦している人がいる。
ホームグラウンドがありホームチームが居る。それは幸せなことなのだ。
そういえば始球式は県知事で、若い人だからナイスピッチングだった。

最近、広報活動で県内の町を回っていた。
鉄道よりも直通の高速バスが便利で、車内は病院へ通う人や買い物客が多い。
閑散とした地方都市に比べると広島は大都会だ。田舎町から地方都市に出るよりも中堅都市に出るほうを選ぶだろう。移動コストと利便性でも変わりはない。
高速料金が無料化されたら地方都市の経済は壊滅するだろう。

この構図はそっくり、広島と東京の関係に当てはまる。
国と国にも同様の構図がある。
交通が便利になるほど、コストが下がるほど、地域が空洞化するのだ。
瀬戸内の大きな島で唯一、橋が架かっていない島を訪れて考えさせられたことだが、
なんで、野球を見てこんなこと?
貧打戦でして、結局1安打で2点をとったカープが勝ったのだけれど、のんびりしたゲームだったのです。サッカー・ワールドカップでもテニス・全英でも、こういうゆったり感はないでしょう。
楽しい夜でした。