二都物語

広島ではタクシーにちょっと乗ってもびっくりするような金をとられるが、京都ではかなり遠くに行ってもさほどかからない。どうしてかなと思っていたが、あるときこのふたつの街の地図を重ねてみて驚いた。縮尺が間違っているのかと何度も確かめる。
イメージ 1
赤色が京都で青色が広島。職場に近い不動院と京都駅に近い実家の位置を重ねてみた。
すると俺の毎日の通勤は嵯峨野から京都駅に匹敵する。信じられない!
子供の時のスケール感や距離感は大人から見ると誇張されているが、その差異が二つの異なる都市で生じている。ほどほどと感じている通勤ルートだが京都時代の尺度ではとても遠い。広島の物差しでは京都はとてもコンパクトだ。
このズレ感覚は距離だけでなく、町の構造、建物や密度、暮らしぶりなどあらゆる面で起こっていて、頭の中も相当に引き裂かれている。