京都駅前(家から歩いても近い)、七条烏丸に昔銀行だったビルがあり、そこが京都国際写真展の会場の1つになっていた。
新進作家を中心に予想以上に洗練された展示が行われていたが、北側の窓から見える東本願寺の巨大な甍についつい目が行きがちである。外光の反射で作品が見えにくい事もあり、出品者は不満を感じるかもしれない。それでも、歴史的文化財と並んで展示する事で現在、創造している意味や意義を考えられるメリットは大きい。
朝10時過ぎ、開いたばかりの会場に外国人やおしゃれなファッションで決めたカップルたちが次々と訪れて賑わっている。
やはり京都だ。広島では見られない光景に色々感じながら会場を後にし、東本願寺に回ってみた。
最近改修工事が終わったばかりで全くまっさらのピカピカ。子供の時からいつも見ていた寺院とは思えない。そのバロック的豪華さ巨大さに圧倒された。
東大寺大仏殿に次ぐ規模と言われているから当然のことだが、大きく見せようとする意図が宗教性を上回っていて、美術史で取り上げられることは無い。
京都では軽視されている建築物だが、今回は素直に「凄いな」と感じた。