桜と背景

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毎日のように歩いていた近所の散歩コースへ久々に。
広陵高校から響いてくる野球部の掛け声を聴きながら椿を見る。数日前に見た東福寺の淡い赤の椿や法然院の群生する椿がスッと頭に浮かぶ。
坂を登った四つ辻の桜は毎年のように沢山の花を咲かせているが、ここでも京都の桜がダブって見えていつものような感慨が得られない。
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桜の花だけを見れば、それほどの差はないのに、この圧倒的な違いは何か?というと背景だ。
長い歴史の中に重層している幾多のエピソードで背後を固められると、そこらの平凡な桜では勝負にならない。
アートやファッションでも同じ構図が存在する。
背景=都市=歴史、つまり背景=文化であり、なんだか大げさな話になってきたが、広島に来てからの36年間、ずっと感じていたことを久々の帰郷、また例年に無く早かった桜の満開で強く印象づけられている。