再生

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暗室やその周辺の汚れが目立ってきたので塗装している。
こういうことは学生と一緒にやれば、いい教育にもなるのだが、それはそれで面倒だし、もとよりこんな事が好きだから、いつも自分ひとりでやってしまう。
以前にローマの裏町を取材したTV番組で、家具の再生で生計を立てているオヤジを見て、俺のやりたかったのは実はこういう事だったんだなと感じたことがある。
俺はほとんど世間の賞賛を得たいとも内面を表現したいとも願ったことはない。
こつこつと手を動かしてぼんやりと一日を過ごす。それだけでいい。できれば変化の少ないローマとか京都などの環境で。
そんなことを思い出しながら地下室でペンキを塗っている。
確かにここも変化の少ない環境ではある。
幸せなのだろう、俺は。
よし、見違えるようにオシャレな暗室にしてやろう。