イリュージョン

イメージ 1

本日も好天なり。
庭木を切ったり2台の自転車を磨き上げたり。
あちこち筋肉が痛む。少し使っていないだけで随分筋力が落ちるものだ。
古い本の埃を拭いながらパラパラと見直し。
そのまま床で昼寝。
家の中にはやり残していることがいっぱい。

籐のカーペットをアイロンで焦がした跡が気にかかっていた。
ナイフで削っても取れない。
シート状のものを貼り付ける手もあるが、こういう職業だから絵の具で誤魔化すことに。
アクリルの白、茶、黄、緑を厚く塗りこめる。
30年以上も前に兄貴が住んでいたアパートを引き払うとき、タバコで焦がした畳を絵の具で誤魔化したことがあったなあ。畳の目を描くのは難儀したが今回は楽勝。
イタリアの教会では壁のモルタルに大理石に似せた模様が描かれていたりする。
巧拙さまざまだが我々の身の回りの、床、テーブル、窓枠からビルの壁まで表面だけ薄くした素材かプリントされたシート貼り付けで、ほとんどがうわべだけの偽物だ。
電化製品にまで木目の模様をつけるなんて日本的な発想だろうな。
CGのマッピングならどんな質感でも付けられる。

告白すると写真上部の焦げ跡らしきものはCGによる再現だ。
昨日の妹の写真も本人でなく合成だ。(これは嘘)
ということで今や写真も絵画と同じ幻影でしかない。
旅行チラシにある「イメージ」というものだね。
写真という言葉はもう終わりにせねば。
直訳なら「光画」だけど中国語の「照相」も悪くない。