最高の授業

壁塗り前日の学科会議で、結果には期待せず大きな面をペイントしたことだけを大切にしてくれとお願いしたのだが
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絵筆を手にした学生はいきなり勢いよく描き始めた。
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顔に塗料の飛沫を浴びながらガンガンと描き進める。
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6つに別れたチームの中でも俺が担当したところは元気なメンバーが揃っていたが、予想の2倍以上のスピードで塗装が進む。
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卒業生の子供も加わる。2歳児とは思えない描きっぷり。お母さんも分厚く絵の具を重ねていた。
遺伝するものですなあ。
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班ごとに基調色を分けて、色からの発想で描くようにした。
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ここはブルーで、水族館をテーマに学生たちは描いていた。用意した塗料は青、赤、黄、黒、白だけ。
大きな面を塗ってからは個々に自分なりに描いていく。
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各班のカラー、そして担当教員の関わり方が出てくるところが面白い。
学生も教員もさすがの力量だ。
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予想以上に描画のスピードが早く、また塗料の消費も早く、急遽、塗料を買い足しにDIY店に走る。
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数少ない男子学生の活躍が目立つ。ベトナムからの留学生ホワン君の動きには感服。
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描くことが好きな学生が集まっている。卓越した能力を活かす場がこれから増えるはずだが・・・・
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午後からは各自がそれぞれ好きな絵を描き始めた。これがまたとても面白い。
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彼らの柔軟性に感心する。ほとんどが18歳なのだ。
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余った塗料の処分を尋ねられて、そのまま壁に流したら?と言ったら、マーブル模様が広がって、これは描いたものよりも美しい。
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この提案は学生からも大いに支持されて褒めてもらった。
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この壁は卒業生とその子供達が描いた。
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地下に降りる陰気な空間が一変してパラダイスに。
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毎年の行事としてやれば良かったのにと卒業生からのコメント。
全くその通りだ。
釜山の甘川、モロッコのシャウエン。色彩とペイントで世界にアピールした街への訪問がこの提案の背景にある。
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勤務して40数年になるが、これほどうまくいった授業は初めてじゃないかな。
これほど丁寧に準備した授業も無かったかもしれないけど。