センター入試で最近は出番は無いから山に登ることが多いけど自転車もいいなあと地図を見る。
女房は他に用事があるみたいだから、遠距離だが俺一人なので宮島を目指すことに。
往復して島を回れば70kmぐらい。バッテリーの充電は93%。まず大丈夫だろう。
できるだけ旧道を通ってのんびり進み、山陽道から地御前へ。
白鷺が目前を通り過ぎて降りたところがこの堀割りというか低湿地。導かれました。
こういう地形が大好きなのでカメラを取り出して撮影。
石垣、板塀、そして古風な窓。しびれる。
もうここで引き返しても満足だけど
この倉庫の裏側は地御前の港で、目指す宮島はもうすぐだ。
宮島の裏側は包ヶ浦が知られていて、学生の引率などで何度か宿泊して遊んだことがある。
その向こうに島の中ほどまで行ける狭い道があって、それが今回の目的地だ。
包ヶ浦から急に100m以上の登りになる。
これは電動なのでヘイチャラ。
厳島神社のある雅な島のイメージとは大きく異なるワイルドな風景
神社側ではあまり見かけなくなった鹿がたくさん居る。
青い海辺の鹿って何かへんだな。
アップダウンを3回ほど繰り返して下浜に
澄み切った海
浜辺に横たわると暖かく、一月とは思えない。
庇の深いハンチングはこの季節の自転車には最適だ。
親父もよく被っていたな。
親父が子供の時に和船をひとりで漕いで島を巡り、嵐にあった話を聞いたことを思い出した。この辺りも通ったのか?
家から自転車で2時間半。すごいなあ広島。
浜辺ごとに小さな祠が祀られている。神の島。バリ島みたい。
再びアップダウンを繰り返してペダルを踏んでいたら、いくら電動アシストでも太股が張ってきた。
厳島神社はパスしてフェリーに乗り込むと、来る時に一緒だった自転車がまた駐めてあった。
中年の白人男性。手を上げてあいさつ。話でもしようかと思ったが中国語を話す若い女性団体がうわっとやってきた。行儀がよくてスマートな着こなしで可愛い。
市内へ戻る途中まで白人サイクリストが前を走っていた。進路変更や道路横断の度に大きく手を上げて信号を送っている。明快な意思表示は有効だな。
お寺や墓地が集まっている古い情緒のある市街。
縁があったらこういう地域に住んだかもしれない。
地元の娘と結婚して周囲には親戚縁者がたくさん居て・・・・
どんな人生になっていたかと想像してみるが、これって3番目の息子がやってることだな。
これは2番目の息子がやってるか。
そういえば長男一家は今頃ドイツに向かう飛行機の中じゃないかな。
いろんな人生があるもんだ。
旧道を走るとたくさんの神社仏閣に出会う。
こういうものがあって、はじめてまともな暮らしができるのだが、我が家の周辺は交通買い物便利なだけで文化的には不毛の地。どちらが大事か。
よく頑張ってくれた愛車のPASS。
走行73kmでバッテリーの残量は23%。データからは100kmのサイクリングも可能だ。
体がそれについていけるか怪しいけど、電動のおかげで実現できた宮島裏側探訪。
これからこういう電気アシストが必須になってくるんだろうな。