3日目

とんでもない悪夢から目覚める。しばしば見る地獄のような光景。

朝から快晴だ。神社に詣でて清めてもらいたい。

厳島まで自転車で行こうか?でも女房と別行動も気が引ける。彼女の関心はデパートの初売りだろう。俺とは真逆だ。市内の神社詣でで調整するか。こういう葛藤が増えて行る。だいたい提案力で圧倒する俺のプランがいつも通るのだが、これで苦情を言われると困ってしまう。

「あなたはどう思うのか?」How do you think?

欧米人との対応で閉口していることだから偉そうなことは言えないが、自分の想いを言葉にして出すことは、大切というよりも必要なことになっている。

いつものパターンで比治山公園に駐車して、自転車を組み立て市内を周遊することになる。電動自転車の分解は重くて大変だけどメリットは大きい。

すぐ下の比治山神社。祈願を待つ行列ができている。コロナ絡みの参拝か。しかし、紋が五芒星だったとは!何度も来ているのに気づかなかった。安倍晴明が絡んでいるらしい。

JRを超えて東照宮へ。長蛇の列ができている。

関西人の俺は家康よりも秀吉が好きだから、初めからお参りする気持ちはない。だから裏手から回ることにした。

金光稲荷でお祓いを受けて奥の院へ登る。鳥居に触れるとカスカスした音がする。中が中空?それは手間だなと思ったら塩ビのパイプだった。

夏に伏見稲荷を歩いた時に、奉納されてる鳥居の根元が朽ちる早さに注目していただけに「良く持ってるねえ」と感心していたら、何と木でなくて塩ビ。

この後に鶴羽神社、饒津神社とお参りしたけど、小さな鳥居は全部塩ビ製だった。

どんな理由でこうなったのか、知らんけれど、それはないぜ。

どこの神社でも整然とした参列でみんながマスクをしている。同じようにして並ぶのが嫌な俺は呆れてしまう。この従順さは少し危険だな。