高台から

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帰り道、ちょっと寄り道して高台から小さな盆地を眺めた。
営々と開発が進んで風景が変化し続けている。その彼方には微かに月。
月はいつ頃生まれたのかな?と、先日、科学博物館で見た138億年を10分で解説する球体映像を思い出していると、背後から飛んできた鳥がパクッと虫を食べた。
突然に喰われた虫(多分トンボ)は「あ!やられた。俺は死ぬんだ。」なんて思うのかな?
叩き潰される蚊は痛みを感じるのかな?
虫と宇宙、人間と宇宙。
意識の有無はどれほどの意義があるのか。

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科学博物館に展示されていた剥製のオランウータン。
鹿やヒョウを描いていた時には意識しなかったが、凍結して人目にさらされ続けるオラン君には辛い気分にさせられた。
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その翌日、アニメーションスタジオ見学の後に学生と別れ、一人で訪れた井の頭自然文化園の猿。
暑い午後で、猿とリス以外はみんな寝ていた。
俺も寝ていた。
猿を描いた筆ペンを胸ポケットに差していたらキャップを忘れていて、目を覚ましたら胸元が真っ黒。
誰もいない彫刻展示館でシャツを洗う。
着替えを持っていてラッキーだったけど、この彫刻館、長崎の平和像で知られる北村西望がいっぱい所蔵展示されている。
この人はランボーの映画とか好きだっただろうなあ。俺の好みじゃないなあ。
ジャコメッティを見たくなる。
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東京から帰る車窓から、銀色に輝く帽子をかぶった坊主頭が遠くに見えて、なんだろうなあと思っていたら富士山だった。

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富士市のあたりからはこのように見える。
登る山じゃなくて眺める、拝む山だな。