おかげですっきりとしたのだが、移管の検査に際して植木類がそれぞれの敷地内から越境していないことが必須の条件になるという。
青色にかかっているといけないわけです。
植木屋に頼んでカットすると4万円かかると言うから、そんなことなら俺がやるとクロガネモチや梅を切り、大量の枝葉は近所のゴミ処理上へ運んだ。
小さな樹木はスペーサーを挟み込んで基準内に納めた。
検査が終わったら、元に戻せばいいとのことで、実に形式的なことなのだ。
しかし松はバッサリ切るわけには行かない。
検査が終わったら、元に戻せばいいとのことで、実に形式的なことなのだ。
しかし松はバッサリ切るわけには行かない。
形を崩すことなく検査をパスするためには傾けるしかない。
そのために根回しをしておこうと、穴を掘り始めた。
「根回し」というもの、これはなかなかのハードな作業でササッと済ませられるものではない。
周囲の植木に配慮しつつ、屈んで作業しているとすぐに腰が痛くなってくる。
一日30分以内と決めて「ゆっくり、じっくり」やっていると、映画で見る脱獄のトンネル掘りを連想させられる。
こんなに難儀な作業を、道具もなく、監視されている状況でやり遂げた人がたくさん居る。
たいそうな話だが、そんなことを考えながら掘っている。
アナホリオと改名するかな。