セバスチャン・サルガド

セバスチャン・サルガド。高名な写真家だから知っている人も多いだろう。
大学の授業で10年以上、毎年の新入生に紹介していて、いつも好評だ。
彼のドキュメンタリー映画が上映されている。
副題が「地球へのラブレター」、これはひどい
現代は「The Salt of the Earth」を意味するフランス語かポルトガル語だった。
マタイ伝からの有名なフレーズ「地の塩」である。
絶望と悲惨の中の崇高を描き出して世界の人々を震わせた作品がたくさん紹介されている。
写真集から削除されるような死の光景も少なくない。
70億人という人口爆発の時代に量として扱われ抹殺される人々。
そんな地獄を目撃した後、故郷の荒野を昔の豊かな緑に蘇らせる。
そんな人生を歩んだ人だとは全く知らずに、写真だけに魅せられていた。
厳しい状況に生きる人たちだということは感じられるが、紀元前の光景のように時代を超越した人間の尊厳が我々を打つ。とても雄弁な写真だ。
やっぱり、それだけの人物だった。
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これは映画と関係のないCGで、今朝作っていたもの。
こういうリアル系はコンピュータが自動的に作ってくれる。「へえ~」と見てるだけ。