裸の島

新藤兼人の映画特集が映像ライブラリーで開かれている。

30年以上前に見た「裸の島」をもう一度、見てみるかと、修復が終わったばかりの畑峠をカブに乗って越える。

予想以上の観客でスクリーンも大きい。座席が貧弱なのが残念だ。

映像の美しさ、音楽の工夫に改めて感心する。昭和30年の瀬戸内風景、特に尾道の光景に痺れた。平日の午前だから高齢者が多く、この映像から様々な感慨を蘇らせていたことだろう。

世界には水の入手だけで毎日を過酷に過ごす人々が多く居る。何千年も続いて来た人間の暮らしを、一切セリフを使わずにストレートに描いた名作だ。

久々の感動。