アニメフェス2

イメージ 1

毎日、アニメフェスの会場アステールから本通りまで平和公園の中を通る。
朝早くから多くの旅行者が居て、こちらも旅人のような気分になる。
夜は9時過ぎまで見てから帰るのでさすがに人影はまばらだが、街の姿は一変して日常から離れた感慨を味わえる。
こうして見ると、なかなか広島もいい街じゃないかと思えてくる。
実際に悪くはない。かなりいい街だと思う。でも住んでいると、ま退屈してくるものだ。時々はこういう風に見方を変えてやらんといかんのだろう。なんか家庭生活みたいだが。

アニメーションは音と映像による表現だから、夢を描くには最適だ。当然夢は訳のわからないもの、恐ろしいもの、性的なものがいっぱいある。
バラ色の希望や楽園的な光景なんて滅多に無いと言ってもいいだろう。
でも夢というと「甘い期待」になり、アニメというと人畜無害、清潔衛生、微笑満開と考える人が多い。
ヨーロッパと日本の認識のズレはここにある。
入場者の大半は、広島へやってきたハイアマチュアとでも言うべき通の人たちであり、この種の説教は全く必要ないけれど、主催者は(純真な)一般市民への配慮が足りない。
子供に見せるべきでない上映にたくさん子どもが入っていたりもしている。
シリアスな作品なのに無理にでも笑おうとしている観客が少なくない。
一方、通訳は一般向けでにこやかに迅速にこなしているようだが、キーワードを理解していないので全く翻訳になっていない。意味がさっぱり通じないのでセミナーがぶち壊しになっている。

とまあ、いろいろ問題点は多い。苦情も出しておいたが、これほど多様でハイレベルな作品がイヤというほど鑑賞できるなんて、たいしたものだと思う。
充実した数日間だった。2年後が楽しみだ。