アニメフェス

連日にわたって朝から夜まで10時間以上も映像を見るというのは、とても疲れる。
(もちろん猛暑の中のカヤックやテニスが途中に入っているので、その疲れもあるだろうが)
こうしていっぱい見ていて感じられてくることは、オリジナリティの大切さということだ。
個性という言葉よりも独自性と言うべきか。
この二つの言葉については考え込んでしまうな。でもそれについて話すのは別の機会にしよう。

作品によって手間のかかり方、技巧の優劣に極端な差があるけど、それが即作品の評価にはつながらないところは美術作品と同様で嬉しい。
しかし段違いの表現力というのはあるものだ。
昨日も素晴らしい2作品に眼を醒まされた。(ほとんど居眠りしながら見ているもので)
ひとつは「アズールとアスマール
大好きで模写したこともあるイスラムの細密画を基本に、音楽もエリック・セラ、ガブリエル・ヤールというフランスを代表するスタッフ、すべてが絵画、陶酔。(これはDVDになってビデオ屋さんに並ぶでしょう)
もひとつはアレクサンダー・ペトロフ。古典的な油絵が何千枚と描かれたらCGになると理屈で考えていたことを実際にやっている。3層に重ねたガラス板に油絵で描いているのだそうだ。(ご本人が歩いていたので直接に伺ったこと)

多くの作品が同時上映される会場では選択が難しい。
幸いなことに学生時代からの知人であり、さる大学院大学でアニメを教えているO氏に出会って見どころを教えてもらえた。感謝。

さて今日が最終日。堪能しましょう。