タルコフスキー映画祭

広島に来てしばらくしてニュージーランド人のマーリーと親しくなった。彼は日本女性と結婚していて2人の子供が居たから家族ぐるみで長くつきあっていた。マーリーは英国で映像の勉強をしていたので一緒に作品発表をしたこともある。
その彼が激賞した映画作家アンドレイ・タルコフスキーだった。
そのあと次々とタルコフスキーの映画作品が日本でも上映されて映像美の代名詞のようになっていく。
もちろん、上映されたものは全て見た。幾つかはビデオでも見ている。
30年も前のことだが、影響を受けた人はとても多かったはずだ。
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そのタルコフスキーの映画が一挙に上映され、しかも大学の卒業制作まで見られるというから、昨年末から期待して待っていた。
映像文化ライブラリーが会場なので上映環境は最良ではないが、65歳以上は180円!と格安だ。
ひときわ熱心なのが女房で俺がパスした作品も独りで往復30kmを自転車に乗って市内に。
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もちろん電動であるが、こういう積極的な気持ちにさせてくれるので、良い買い物だったな。
タルコフスキーの映画はだいたい2時間以上で、「アンドレイ・ルブリョフ」なんか3時間もある。
この時は自転車を2台積んでいって比治山公園から二人で走っていった。シエンタも大活躍だ。

内省的だが、一般に言われるほど難解ではない。俺はもともと映画にストーリーやメッセージを求めていない。心に残る映像をがあれば、お話なんかどうでもいいとすら思っている。
最近は何を見てもすぐ居眠りするのに、3時間の映画でもしっかり見続けていた。久々の緊張感もまた快い。出来る限りたくさん見ておこう。