疲れているな。何をしても30分と続かない。
粘土、楽器、読書、映画。だらだらと夕方になる。気温は30度、夏だ。
ちょっとだけ近所を散歩。
大きなレンズをつけたカメラを手にしていると、じっと立ち止まって風景や植物を見つめていても怪しまれない。
もっとゆっくり見たかったらスケッチブックになるな。
夕方は特に写真向きだ。
あれ、コスモス?
「何を撮っておられるのですか?」と犬を連れたご婦人から声がかかる。
「石垣ですよ、とても丁寧に作られてます。」
「毎日、歩いてますが、そんな風に見た事はありません。」そんな会話を少し交わす。
営々と石を積み上げて耕作地を作り、何百年も生きて来た人々の暮らしが石垣から偲ばれる。文化であり芸術だ。
夕日を浴びて強いコントラストを見せる樹木。昔から大好きな光景。
映画「アラビアのロレンス」を少しずつ見ている。
アカバの攻略シーンを見て、どこかと調べるとシナイ半島の東端だ。
これはGOOGLEだけど、ほとんど同じ光景をドバイからカサブランカへの機上から見た。映画のロケ地もこのルート上にあって、アトラス山脈やサハラの光景が思い出される。今もくすぶり続けている中近東。大国の思惑に翻弄される悲劇。
アカバの近くで「?」と目を引いた映像。 砂漠に幾何的に並んだ円形の模様。「何だ、これ?」と調べて見る。
アラビアの砂漠は、はるか昔は緑の大地だったそうだ。
地下深くから水を吸い上げて直径1kmの円形スプリンクラーで水を散布している。
シベリアを通るヨーロッパ便からも巨大な円形が見えていた。
その正体は今もわからない。