光と風

肝炎定期検査日でエコー検査もあるから絶食。それに備えて昨晩たらふく食べたから、検査結果が良くなるようにと自転車で病院へ行くことにした。
幸い絶好の陽気で、この選択は正解。
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検査の後、診察を待つこと2時間半。アポの時間が遅かったから覚悟はしていたけれど、さすがに落書きにも飽きてしまった。医師は大変だ。
結果は極めて良好で、肝炎に関しては全快かな。でもしばらく検査は続く。
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治療中に何度か行った自然食品うどん店。おいしいと知人が勧めてくれたのだが今ひとつだった。
味覚が戻ったいま食べてみたら旨い!
当時は舌触りが麻痺していたのだが、あれが続いたら人生はホントに味気なくなるだろうな。
店内にノーラ・ジョーンズの歌が流れている。
比較的最近のカントリー色の濃いアルバムだ。うどん屋でノーラか、悪くないね。
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県立美術館で知人の作品を見る。
フォーカスの差が巧みに描き分けられ、際だった描写力だ。
この人の娘さんは僕が教えた学生で、唯一、画家として成功している。父譲りの表現力に加え、現代的な哀感が漂う作風が評価されていて、海外でも発表している。
芸術でもスポーツでも才能が育つためには熟成の時間と母胎が必要なのだな。

美術館ではポーラが所蔵する作品の展示も開かれていて、いまさら印象派を見てもなあ、と思いつつも職員証でタダなので寄ってみた。
ピサロ、モネ、セザンヌなど秀作が集まっている。
「風が吹いてるな、光が煌めいてるな」
印象派の風景画を見るといつも感じる幸福感。
19世紀末のフランスは健康で快活で若々しい時代だったのだろう。
今日のように快い天気が100年以上も前の絵に表されている。
パリ周辺ではそれほど好天が多いとは言えないだろうが、ほとんどの絵が光と風に溢れている。
「やっぱり印象派はいいなあ」
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女房は4年ぶりの里帰りで、不在。ネコの世話をして、ほんの少しの洗濯をして、簡単な調理をする。
静かな毎日だ。