トルコの旅3 遺跡

イメージ 1
トルコ旅行ではエーゲ海沿いのギリシャ・ローマ遺跡は23カ所必ず訪れる。我々は欲張ってパムッカレ、アフロディシアス、エフェソス、ベルガマ、トロイとカ所も見て回った。
いずれも大規模な遺跡ばかりで「どうしてトルコの片田舎にこんなに大きな遺跡があるの?」と思ってしまったのだが、考えてみればここは古代世界の中心地であり、そのころ日本は縄文時代だったのだ。「どうもすみませんでした。」と謝りたくなるほどにこれらの都市は先進的で完成されている。もっとも現代人は時が進むほどに進化改良も進むと考えてしまうが、これも間違っているのかもしれない。この時代でしか作れなかった都市文明だったのだろう。
写真は上から2枚ずつアフロディシアス、エフェソス、ベルガマの光景。
アフロディシアスは静かな田舎村で忘れ去られたような位置が幸いしたのか、スタジアムが綺麗に残っている。アーモンドや春の花が満開でほのぼの。
エフェソスの名物は図書館。ここに収蔵されていた本がクレオパトラへの贈り物として持ち去られ、伝説のアレクサンドリア図書館に所蔵されて焼失してしまったという。ここの大劇場は24000人を収容できて、レイ・チャールズ、ジェームス・ブラウン、スティングなどがコンサートを開いているとか。ジェームス・ブラウン!遺跡が壊れそうだな。
ベルガマは高い丘の上に築かれているが、その急峻な斜面に大劇場を作っている。何故か写真に撮ると平べったくなってしまうのだが60度くらいはあるだろう。上から見ると絶壁だ。これは実用を超えてハッタリというかビックリさせてやろうという狙いではなかろうか?余りにも過激な都市計画に驚かされる。
ここから見おろす平原をアレクサンダーの軍勢が駆け抜けていった。
子供の時、家にあった本は「アレクサンダー大王」と「紅はこべ」の2冊だったから記憶に深く刻まれている。この大地をインドまで攻め入ったのだ。

このあとトロイにも寄ったけど見るべきものはあまりない。
でもここには5000年まえから町があったというから凄いですねえ。
世界史年表を見直してみる。
ヒッタイトが全盛期のエジプトと戦って引き分けたとか、ローマ都市の展開など、そういうことがこういう土地で行われていたのだなと興味が湧き出る。
毎度のことだが、旅に出る前には「邪魔くさいなあ」とい気分ばかりで、ほとんどガイドブックを読まないし、現地でガイドの解説も聞かない。帰ってきてからいろいろ調べたくなる。
ということで、こうしてBLOGにまとめるのもいい学習になっています。