奈良京都でなく、地元での美術史研修の4回目は貸切バスで山口へ。
おなじみの瑠璃光寺。ここから徒歩で雪舟の画室を再現した庵へ。
常栄寺 雪舟庭園
初めての寺だと思っていたが見覚えがある。天龍寺に似てるような、益田の雪舟庭園か、ともかくもこの手の庭は俺には響かない。
防府の国分寺。 全国に60以上もあった国分寺で創建当初の姿が曲がりなりにも偲ばれるのはここだけだという。仏像もずらりと並ぶ。でも超一流のものではない。
指導されているT先生も残念そうだ。
毛利庭園、公爵家のお屋敷。広くて立派だがあちこち捲れたり割れたりで、もう少し手入れしてほしくなる。ここの博物館で雪舟の国宝山水長巻が展示されていて、紙が劣化していないことに驚いたが、なんと複製だった。
庭は広く紅葉も多い。悪くない。毛利に心酔している孫を連れてきてもいいだろう。
でも「すごいなあ!」と心が震えることはない。
毎年、このマイナーなバス会社を使って奈良京都を回っていた。
この授業を担当するT教授も俺と同時に定年退職を迎える。イタリアへも何回か行ったし、良い時間を過ごせたことに感謝するしかないが、寂しい終わり方ではある。
大都市を中心に感染拡大が続いている。年末にかけてどうなるのかな?