トルコの旅2

イメージ 1
カッパドキア名物の洞窟ホテル
洞窟とその周辺の建物がロビー、レセプション、客室、レストランと分かれていて、それらのセットで一つのホテルという構成になっている。
太いローソクがついた燭台も二つ置かれていて、ロマンチックな雰囲気に浸れるのだが、これが意外に明るい。肌色の広い壁面に反映するからだろう。
ゆったりしたスペースにしっかりした家具が置かれている。テレビが無いのも嬉しいことで、その替わりにオーディオセットがあり、昼に見てきた旋回舞踊のCDなどを聴いて過ごす。
これは撮影禁止だったので参考までにこれを。長い睫毛の美青年が旋回しながら陶酔の世界に浸っていく姿に、小さなグループの全員がすっかり溺れていた。)
イメージ 2
こういう写真を見ているとまるでアッシジの光景のように思われるだろう。
しかし実際には空き家と廃墟が多く、ゴミだらけで埃っぽくて夜間に一人歩きできる雰囲気ではない。
そんな空気を伝えたくて下の4枚を選んだのだが、出ていないなあ。
写真はだいたい綺麗に清潔に写る。臭いや肌触りが奪われるからで、汚いところを汚く撮る事は大変難しい。不可能と言ってもよいかも。
今回撮った写真を見直していて、自分が見たものが全然写っていないことにがっかりしているのだが、その原因は、ろくに見もしないでやたらとシャッターを押していたからだ。
女房もカメラを持ったので二人で1500枚以上撮っている。その半分はブレとボケで、ほとんどは狙ったものが画面に収まっていない。フィルムカメラは2006年の中国以来使っていないが、モノクロフィルムでは(現像と焼き付けの手間から)10本が限度だった。36枚X10本で360枚。緊張感が違う。
といってもいまさらフィルムには戻れないから、さらに高機能なデジタルカメラが欲しくなり2年に一度は買い換えたくなるという無限ループにはまる。
勿論、このBLOGに載せている写真は全部フォトショップで構図や色調を修正している。特に下の4枚は彩度を落として見たときのイメージに近づけようとした。夜明けはすごく青く写るからね。
さてさて、
カッパドキアといえばこれでしょう。
イメージ 3
30年近く前にこういう油絵を描いたことがある。その時すでにカッパドキアのことは知っていたと思うけど、なかなかに感慨深いものがありますね。
イメージ 4

洞窟住居の家庭訪問もあり、絨毯を敷き詰めた居間の居心地は快適なものだったが、現代生活にはやはり不便なものだし、改装のコストを考えると人々が「味気ないマンション」に移り住んで空き家になっていくのもやむを得ないことである。