ゆとり

イメージ 1
家でごろごろしながらアニメーション。風車が回る風景の中をカメラが進んでいく、とかオッサンがひっくりかえるとか、一日でいろいろ作れる。手描きをベースにして、単純なコンピュータ操作に絞ると確実に作業が進む。
最近は、もっぱらこの逆でソフトの操作法にばかり時間をとられて、結果としては誰が作ったかわからないようなものばかり。ストレス。
先日に注文したCDが届き、大ボリュームで至福の時間をすごす。HEROESと題したVIVALDIのオペラアリア集。美青年二人の歌とヴァイオリンの掛け合いに痺れる。
何と物価高のロンドンからの直送で国内盤より1000円も安い。どうなってんの?

イメージ 2
厳しい暑さだが窓を開け放つと涼しい風が通る。
チビリチビリとやりながら夏休みを堪能。

職場はクーラー完備の個人スペースがあって文句の無い環境だけど、「ビジネス」が押し寄せてくるから、こんな時間は持てない。「そりゃ、あたりまえでしょう」と言われそうだが、浮世離れできないアート系に存在意義があるだろうか?
と、言ったものの、浮世離れしたアート系が見限られて学生さんがトンと来なくなっている。
高校美術教員の激減にリーマンショック、就職困難と重なったことが原因だろう。
試しにWEBのよろず相談を見てみると、圧倒的に専門学校を勧めている。
この関係者が書いているのかと思われるほどだが、けっこう時間がかかるだろうに親切な人が多いものだ。
ほとんどが良識的で傾聴に値するアドバイス。確かに自分の子どもにこの進路は勧められないね。
周りの反対を押し切ってこの道を目指す人だけなら7割は減少する。

職場に来ると、そういうことばかり考えてしまう。そして浮世にしがみつくような作業に終始する。効果が生まれそうにも無いのに。
ここは本来の道に戻って「ゆとり」の再来を待つしかない。