秋深し

いつものファミリーテニスの後、あまりにも天気が良いので、午後は清貧の文人として、書画を楽しみ、詩歌を吟じて過ごすことにする。 

この光だから水彩を選ぶ。

ペリカンの24色セット。筆洗は国鉄駅弁のお茶容器。キャップに注ぐと一回分のスケッチに使える。旧職場のT先生オススメの一品。もう入手できないがオークションでは33000円の値がついていた。

我が家から50mほど登った馴染みの場所。鳥の声と風の音だけ。

草の上に座ってのんびり描画。

でも、頭上には美味しそうな柿がいくつか。人目もないから俗気がムラムラ。木に登って採集。清貧もここまでか。



少し降って廃園と楓を描く。この秋はセイタカアワダチソウが目立つ。手入れを放棄した荒地が増えたからだろう。

10月末といえば山帰来だ。大学の学園祭の頃、裏山でたくさん採れたものだった。

昨日、大竹に近い河平山でたくさん山帰来を採取できた。

5月に続いて松が原のこども館や朝市で楽しんだ後の登山。5歳児にはちょっと厳しかったけど、しっかり歩いた。1時間ほどのドライブでは、いつものように独演会。ともかく明るく生気にあふれている。

毎日が孫がらみで過ぎる100%ジジババの日々。凡俗の極みであって、非凡を是とするアート界では褒められたことではないが、俺は芸術的な成功を願ったことは無くて、何よりも家庭的な幸福を望んでいた。

まさかこんなことになるとは想像もしなかったが、多彩な孫の個性は面白い。

楽しませてもらおう。