郵便屋さんが転んだ

郵便屋さんが転んだ。

外から俺の名前を呼ぶ声がするので窓の外を見ると郵便配達のバイクがひっくり返っていた。起こしあげるのを手伝ったが重くて動かない。幸に向かいの若いお父さんが在宅していたので声をかけ、一緒に引き起こした。荷物も散乱したのでまとめ直しも手伝う。

配達人は俺以上に小柄な人だったけど、前後に積まれた荷物の多さ、重さに驚いた。

普段何気なく見ている日常的風景である郵便配達が、実際は大変厳しいものだった。行政と市民を繋ぐ必須の媒体だけど、これが壊れたら大混乱になるだろう。