金沢2

初日のルート。昼前に金沢駅に着き、周回バスで一回りして当たりをつけた後、赤四角のホテルで荷物を預けてから黄色線を歩いた。

シャワーを浴びて休憩をとり、ロビーに降りてウェルカムドリンク、俺は清酒、女房は白ワイン、それぞれたっぷりと頂き、ほろ酔い気分で散歩。水色は画面外の近江町市場まで往復2kmほど歩いた印。

二日目。ホテルは抜群のロケーションで快適だがセミダブルで二人はきつかった。価格第一で選ぶからこうなる。

6時半過ぎに出かけ、ローソンでサンドを買って尾山神社の境内で朝食。

神社の裏からつながる鼠多門。3年前に再建されまだピカピカ。上の航空写真には写っていない。でもしっかりと造形されていて悪くない。

城壁を見るだけでも価値がある。さすが石川。

最近に復元された建物が多くて映画のセットみたいだがチープ感はない。

幕末に建てられた重文の鶴丸倉庫。休憩がてらにスケッチ。デザインを楽しむ余裕が感じられるのが金沢だ。百万石だし。

隣の兼六園とは同じ高台で、そこに堀が作られて仕切られた。地図を見ているだけでは高低差がつかめない。歩かなければならないが、広大な園庭を回るのはくたびれる。

極太の松の前に座って休息。15分ほどスケッチ。9時を過ぎたので庭を手入れする人たちが働き始めた。今日も好天、暑くなりそうだ。

標高が50mもあるが尾根伝いに引かれた辰巳用水が潤沢な水を送っていると、作業着姿の愛想の良い爺さんが教えてくれた。

ホテルに帰りシャワーを浴びて休息1時間。

こんな感じでいろんな街を歩いてきたな。欲深く歩き回る俺にくたばる女房。(ショッピングになるとコロッと回復する)

チェックアウトして荷物を預け、美術館へ。

目当ての21世紀美術館はチケット売り場が混んでいたので隣の工芸館へ向かう。

しかし、地図上では隣接しているが高低差は25mもあって滝のような流れに沿って登ったら大汗をかいていた。

東京の工芸館の分館。空いていて展示が良いのは親譲りか。

ゆっくりして麓に降りたが21世紀美術館はまだ長蛇の列。どうやらこれが常態らしいと並ぶ。圧倒的に若い人。ここの大成功に柳の下を狙う自治体も多いのだろう。

この美術館は金沢駅とほぼ同時期に作られている。大胆な企画を実現させた背景に古都の持つ蓄積、教養があったのではないか。

このプールの入室予約はほぼ不可能なほどの人気だ。

アレックス・ダ・コルテ 映像インスタレーション アメリカの作家もやるもんだな。

これだけ集客できる美術館だから上質な展示が実現できる。

しかし、もうヘトヘトで体力の限界。

タレルの部屋でぼうっと空を眺める。パラパラっと雨が降って床面に四角形が描かれた。青空が見えてきたのでホテルへ戻り、荷物を受け取ってバスで金沢駅へ。

巨大なドームは傘をイメージしただけあって雨も平気で動ける。この駅に着いた時、京都駅を思い出した。5色にライトアップされるという夜景も見てみたかった。

2時間近く北陸を眺めながら新幹線に揺られて佐久平に着いた。途中、天気がコロコロと変わる。地形と天候。地球のごく薄い皮の上で暮らしているんだ。

息子が迎えに来ていて孫の幼稚園へ。彼方には浅間山。別世界だ。