図書館にためいき

旅の記録をつけながら、地図を見直したりネットで検索していると、「はあ〜、へえ〜」と様々な情報に遭遇して、見知らぬところに迷い込んでしまう。

金沢の建築に感心したのだが、図書館が素晴らしく、これは是非訪れてみたい。

金沢海みらい図書館

その内部

 

玉川図書館

泉野図書館

そして極め付けは昨年オープンした県立図書館
これは大英図書館じゃないか!

ため息が出ますなあ。

広島は中央図書館が駅前の流行らないデパートの上半分をリフォームして移転するという情けなさ。新しいサッカースタジアムに予算を奪われた形だ。

今日は街に出て、ほぼ出来上がったスタジアムを眺め、文化が育つには長い時間と蓄積が必要なんだなとしみじみ。

金沢にも広島カープサンフレッチェのように強いプロスポーツが欲しいと願う人が少なくないはずだから、俺とは逆向きの溜息が聞こえる事もあるだろう。50万人以下の街にこんな大きな図書館が幾つも必要なのか?という疑問もあるに違いない。

でも実現できるんだよな、百万石で戦災にも会わなかった古都、金沢は。

図書館は木を植えるのと同じで、絶対に価値がある。特に知力が最大のパワーになる時代だ。ネット上の莫大な情報があっても、やはり数十万冊の本が並ぶ空間の体験が文化には必要なのだ。

この二つの街に50年後、どんな差異が生じているか、想像すると恐ろしい。