書店にためいき

女房のiPadが充電できないので修理するために街に出た。繁華街の雑居ビル3F、喫茶店のドアを開けると何人かが仕切られたテーブルに屈みこんでノートパソコンを叩いている。

その奥に座るのが修理屋さんだ。どうもシェアオフィスというものらしい。

こういう働き方があるとは。

iPadを預けて書店へ。孫が12歳になるので本を探すためだ。中心部で最大の書店を選んだのだが、べらーんと大量に並べているだけで取り付く島がない。新聞広告で見て女房が提案した本は置いてなかった。

これじゃ間に合わないぞと慌ててスマホからAmazonへ注文する。書店の中からネット書店へなんて変なことをしている。

書店がセレクトして出会いを企画提案する。そういう基本が人件費の削減で出来なくなっているらしい。

先週の旅で最終日に訪れた松本市の書店「栞日(しおりび)」

古いタンスを横向きにして本棚にしている。古い倉庫を改造して2階が本とギャラリー、階下がカフェ。2階にも椅子があってコーヒーを飲みながら本を読める。

「こんな店は広島には無いな」と言ったら「絶対に何件かはある!」と息子が断言した。帰って調べたらその通り。10年ぐらい続いているからジワジワと新しい形の書店が増えてきているのだ。

 

書店を出てサロンシネマでウェス・アンダーソンの「アステロイド・シティ」を見る。

相変わらずの色彩と独自の世界。だが、独創と妄想の前衛演劇。一線を超えたな。

もう付いていけません。

 

iPadバッテリー交換は8000円、フェイスブックでポチっとしたら500円引き。安い。

帰り道、元同僚の娘さんに誕生プレゼントを届ける。材木にマグネットを埋め込んである。9月は誕生日だらけ。めでたい。